半クローズ化がやってくる

    Twitterを買収したイーロンマスクは言っています。
    (以下、意訳です)

    「かつては、“全員をオンラインに誘導する”時代だった。
    2020年代は、信頼できるコミュニティに誘導する時代」

    少し前までは、ネットの情報は真実性がイマイチでした。
    (今も若干ありますが)

    それが、今後は信頼が指標になっていくとのことです。

    Instagramのタイムラインも、AI化を進めていると公表されています。
    詳しい内容を忘れてしまったのですが(難しい数式が出ていた記憶があり、数字を見ると脳がクラッシュしてしまう)、
    「個々が好きな人をダイレクトに見ればいいじゃ〜ん」
    みたいなことだったように記憶しています(違ったらすみません)

    ということは、です。

    SNSをあてにして集客をしていた人たちは、打ちのめされてしまう時代です。
    SEOにしがみついていた人たちは、あっという間にAIに吹き飛ばされてしまいます。
    これは、グーグル先生やSNSに対して戦略的なライティングをしてきた人にとってみれば、ちょっとした事故になりかねない事態です。
    キーワードを盛り込んだ大量記事で戦ってきたサイトは、力を失ってしまいます。

    反対に、総文字数の量とキーワードを盛り込んでゴリゴリ書くという記事が苦手だった(その手法が苦しくて書けなかった)人にとってみれば、少し希望が見えくるのでは。

    タイトルにキーワードを入れることで損ねてしまうクライアントさんの世界観が、これから先はその心配が減少できるかもしれないからです。

    AIの進化で、私たちの暮らしはどんどん変化していきます。
    進化に乗っていく必死さもありますが(笑)、世間は昔の意識へ戻る流れも強まっています。

    炊飯器が売れずに土鍋が売れていたり、
    今のうちに田舎暮らしに切り替えて、将来自分の力で生活を組み立てたいと考える人が増えていたり。

    市販の完成品を買わずに、余り素材で自分で家具を組み立てたり、
    金継ぎが流行ってきていたり。

    特に若い子たちは生まれつき便利な世の中だったからか、便利なものに頼りきらず「自分で考えて作る・行動する」ということに喜びを感じています。
    (私も子どもたちを見ていて、それを強く感じます)

    これらを踏まえて、私が思うこと。

    「一件、一案、ひとつの出会い、ひとつの縁を大切にしていこう」
    ということです。

    私はもともとまとめ記事が苦手だったので、ランサーズやクラウドワークスのライター募集も苦手でした。
    (クラウドソーシングの募集のほとんどを占めるのは、まとめサイトの執筆だったからです。)

    だからこそ、今のような仕事のやり方のライターになれたわけで、結果的に自分の苦手を逆手に取った形になり、周囲にも恵まれ、ここまでやってこれました。

    王道の波に乗る、主流に従う。
    そんな視野も大切ですが、自分の苦手を順応させようと我慢してしまうと、活かせたはずの自分の長所に蓋をすることになります。

    今後、AIの進化と社会全体の雰囲気の変化で、もしかしたら働き方や仕事の選び方の面で「みんな違ってみんないい」がやってくるのではないかな、と期待しています。

    こんなことを思うのは私が臆病すぎるからかもしれませんが、いろいろな考えや感じ方を柔軟にキャッチし、自分に合った風を抵抗なく捉えられるような社会になればいいなと、願います。

    すべてに手を伸ばさなくてもいいのです。
    自分と同調してくれる人の声を聞きわけ、そこに自分が役立てることを見つけていけばいいのです。

    今、私ができることはなんだろう?

    常に自分に問いながら、今日もライティングします。

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