ロスジェネ世代の小さな遠吠え

    私の世代は「ロスジェネ世代」なんて言われている。

    努力して、手堅く、勝つ!が美徳という環境で育ってきた世代。
    上には女子大生ブーム。
    すぐ下は女子高生ブーム。
    その間にいる私たちは、社会を動かすほどのパワーがなかった「パッとしない世代」とも。

    10代の頃は受験戦争の全盛期。
    (どんだけのお金を受験にかけただろう。ごめん、お父さんお母さん。笑)

    20代は超氷河期世代なんて言われてたっけ。

    30代は失われた10年なんていう時代だった。

    そして今、40代中盤へ向かって歩んでいる今日はどんな時代なんだろう。

    その渦中にいると、足元の地面の固さがなかなか見えてこなかったりする。
    すさまじいスピードで人工知能やテクノロジーが進化しているらしい。

    文章を書く仕事なんてしていると少しだけ見えてくる、時代がすんごいスピードで進んでいるのだということ。

    自分の言葉の言いまわしはおかしくないか。
    時代をきちんと見据えた言葉か。
    この文脈はきちんと人の想いが乗って伝わっているだろうか。

    少し焦ることもあるけれど、私は私が生きてきた時代のその時々で拾い上げてきた言葉で、これからも言葉を綴り、文脈を置いていく。

    少なくとも、ロスジェネ世代には伝わるだろうから。

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