『カイマナヒラの家(池澤夏樹)』忙しい日常で疲れない読書をする

『カイマナヒラの家(池澤夏樹)』忙しい日常で疲れない読書をする

ストーリーにすごく感動した、という読後感ではありません。

このストーリーの世界観・雰囲気に気づいたらいた、という作品でした。
正直、話の内容は細かくおぼえていなくて、うわの空で最後まで読みきった感じ。

 

でも、ちょっと考えてみる。

本を手にして、うわの空でこんなに心地よく本を読みきれることなんてある?
つい内容に集中して、なにかいろいろを意識してしまうのが読書というものです。

ふつうに暮らしていてうわの空になりたくても、そうそうなれるもんじゃない。

ボーっとしたいと願っていても、
何も考えずに・・・と構えても、
スマホに呼ばれれば反応してしまう昨今だから。

 

ストーリーの世界の中に入っていって、そこでうわの空になる。

まるで、脳がサウナか温泉に入っていくような。
そこで手足を伸ばして、脱力するような。
水面にフワフワ浮きながら空を仰いでいる・・・そんな心地よさ。

私にとって、貴重な「うわの空になれる」本でした。

活字をおいながらも、写真集をながめているよう。
疲れない読書、体力を使わない読書をしたいときにいいかも。