mayuのインスピレーションノート

黒川伊保子先生と須賀敦子さんの言葉が、私を能率手帳へと向かわせる

ここに1冊の本があります。

『女の機嫌の直し方』(黒川伊保子著)という本です。

先日、黒川伊保子先生のセミナーへ参加したので、その復習として読み返しています。
(後日、セミナーの記事も書こうと思っています)

あなたが本を読み返すたびに、「そこだけ丁寧に読む」箇所ってありませんか?
そこにくるとスラスラと読んでいたはずの速度が一気に落ちて、一字一句読み落とさないようにゆっくり目に刻み入れる、そんな箇所。

私は次の箇所で、速度を落として読み込みます。

想像するだけでゾクゾクする、自分の脳内での出来事

女性脳の中では、一部の体験記憶が、その体験記憶を脳に格納したときの「心の動き」とセットでしまわれている。そして、その「心の動き」を検索キーとして、検索エンジンにひも付けされているのである。

このため、何か「心の動き」があったとき、その「心の動き」をトリガーにして、「過去の関連記憶」を芋づる式に引き出すことができる。

(中略)

つまり、これまでの人生のすべてを使って、女は、とっさの答えを出すのである。

 

どうです、どうです、ワクワクしませんか?(興奮鼻息)

自分の内側で自分の知らないうちに、こんなシステマティックに記憶の出し入れが行われているなんて。

 

まだつづきますよ。

齢を重ねれば、ひも付けされた体験記憶が多くなる。
たくさんの体験記憶を一気に脳裏に取り揃え、串刺しにして答えを出すのだから、単に観念上の正解を知っている若い子に比べて、そりゃあ確信が深くなるに決まっている。

 

すごいな、ヒトって。

ヒトが他の動物と違って、ここまで進化してきた理由ってなんだろう。
記憶を引き出すためのこうした脳内作業ができる、本当の理由ってどこかにあるような気がしてならないのです。

時代も違う遠い異国でリンクする女性の生き方をみた

これをはじめて読んだとき、感覚的に須賀敦子さんの文章とリンクしたのでした。

それがこの部分。

枠をおろそかにして、細部だけに凝りかたまっていたパリの日々。
まず枠を、ゆったりと組み立てることを教わったイタリアの日々。

(中略)

二十五年がすぎて、枠と細部を、貴重な絵具のようにすこしずつ溶かしては、まぜることをおぼえたいま、私は、ようやく自分なりの坂道の降り方を覚えたのかもしれなかった。

『時のかけらたち』(須賀敦子)

 

「これまでの経験を活かす人生」を説く、黒川先生の脳科学的な内容を、須賀敦子さんがエッセイの中でその捉え方を実証してくれているようでした。それも、時代も国も違うところで。

論理では語り尽くせない別の何かが、そこに働いていると感じました。

見返し率ナンバーワンの能率手帳

人生100年。
(私は120歳まで生きるつもりでいますよ)

まだ半分以上ある人生だけど、日々の小さな出来事も経験値として重ねられているのだと思うと、せっせと生々しい喜怒哀楽や試行錯誤を書き留めておきたいものです。

そのためのツールが、普段愛用している「能率手帳ゴールド」なんです。

私は、この小さな手帳にその日のダイジェストを書き込み、覚えておきたい出来事やその状況、忘れたくない感情を綴り、持ち歩いています。

 

「前向きな未来を」
確かに前は向いていかなければならない。
過去はもうないものだから。

けれど、私は頻繁に手帳を見返します。

そこには、私が生きた時間が流れている。
私が関与した空気が根付いている。

それを見ているだけで、
「明日をもっと色濃くしよう」と思えるのです。

決して後ろばかり見ているわけではないです。

 

人は、過去を肯定することで人生に磨きがかかります。

あのとき後悔して封印した過去は、今、この手で生き返らせることができます。
ズテズテだったあの出来事を、いま、すくい上げることができるのです。

過去の記憶を五感を使って体のなかでリバイバルすることで、失ったはずのチャンスを取り戻せるかもしれないのです。

 

過去と未来、そして今を上手にみつめ、忙しく引き出しから記憶を出し入れしているであろう脳内を想像しながら、今日も小さな経験を無造作にポンポン脳に放り込みます。

私の脳よ、がんばって!