Mind&Sentence

自分にあったリズムと歩調で暮らす

今日の地球は金魚鉢

今日の地球は金魚鉢

晴天の名残のある空に、向こうからやってきた厚い雲が丸くかぶさっていた。

地球の輪郭がすぐそこにあるみたいな空。
どこからが空で、どこからが雲なのかわからない、夕方の独特のグラデーション。

じわ〜っとしたフリーハンドの線で描かれたグラデーションは、これ!という強い主張みたいなのがない、やんわりとした線。

 

*  *  *

 

シャープな鉛筆の線よりも、あいまいなクーピーの線の方が体にやさしいと感じる瞬間がある。

ライターという仕事を通して多数の「働き人」と関わらせていただき、私は自分の中の「◯◯でなければならない」というカチカチ感がなくなってきていることに気付いた。

と同時に、こんな風にも思う。

「キッカリと枠にいかないのが、子供。
枠の中にいないと不安になるのが、大人」

子供を自分の尺の枠に詰め込もうとしてはいけないな、たまには放牧も必要だ。

教育は大事。
しつけも大切。

そういう中で鉛筆でしっかり線を引くべきとき、クーピーでなんとな〜く自由に線を引く方が良いとき、これを上手に使い分けて子育てできたら、子供も窮屈から少し解放されるだろうし、私自身ももっと楽になれるんじゃないかな。

 

暮らしというペンケースの中が、鉛筆だけじゃつまらない。

クーピー。
クレヨン。
絵の具。
チョーク・・・。

小脇に抱えた日々のスケッチブックが、いろんな線でいっぱいに描かれていくといいな。

 

今日の地球は、まるで金魚鉢。

私は透明な瓶の中から、想像すらできない大きな外界を見上げているような、
見上げた空のどこかに、外への抜け穴を見つけているような。

地球という金魚鉢の中で、小さな自分を実感せずにはいられない。
そんなミクロの私は、何かに包まれているような守られているようなほっこりした安堵を感じた。

充電完了。

さあ帰ろう。

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